APMM - Automated Predictive Market Maker
APMM は、Signa が Yes/No 予測市場向けに採用している自動マーケットメイクモデルです。
基本的な考え方
APMM は、市場の 2 つのサイドを無関係な商品としてではなく、補完関係にあるものとして価格付けします。
P(Yes) + P(No) = 1
これにより、市場は確率として解釈しやすい構造を保てます。
モデルの直感
価格は市場の状態に依存します。たとえば次のような要素です。
- L = 流動性の深さパラメータ
- S_yes = Yes トークン供給量
- S_no = No トークン供給量
概念的には:
P(Yes) = f(L, S_yes, S_no)
実装の詳細は変わり得ますが、重要なのは 2 つの結果が補完関係にあるという設計制約です。
なぜ予測市場で APMM を使うのか?
| 観点 | Signa APMM | 従来の CLOB | 従来の LMSR |
|---|---|---|---|
| 継続的な流動性 | カーブから常時価格提示 | 板上の注文に依存 | 設計上常に利用可能 |
| 確率としての意味 | Yes/No の補完関係が自然 | 解釈が必要 | 直感的でないことがある |
| 資本構造 | 単一の二項市場設計 | 板が活発なら効率的 | 条件によってはコスト高 |
| 初期化 | 50/50 以外の事前確率も表現可能 | 柔軟に気配形成できる | 固定初期値寄りになりやすい |
例
初期状態:
P(Yes) = 0.40P(No) = 0.60
ユーザーが Yes を多く買えば、Yes 価格は上がり、No 価格は下がります。後から需要が No 側に移れば、カーブは逆方向へ調整されます。
目的は、単に継続的な執行機会を提供することだけではありません。確率として解釈できる価格に沿って執行を保つことにもあります。
